気づくともう5月。。
帰国してから3ヶ月ほどが経ってしまいました。。
そう、今回も欧州買い付けに同行してきたんです。
二度目の旅は
オランダ・アイルランド・スコットランド・ドイツ・イングランドの5ヵ国、約二週間の旅
さっそく写真とともに振り返りながら書いてみようと思うので
お付き合いくださいね。
目を見張るほどの鮮やかなブルーに思わずシャッターを押したロシア上空を後に
まずはオランダから入国です。
スキポール空港でレンタカーを借り
左ハンドルが10年ぶり?というオーナーの運転で目指した街、
カトウェイクアーンゼー。
ホテルにチェックイン後、さっそく町歩きからはじめました。
オランダといったらやっぱり風車。
キンデルダイクという観光名所でしかお目にかかれないものと思っていましたが
小さな街にも至る所にあるんですね。
近くまで行ってみると大迫力、あまりの大きさに少し怖気ずきます。
煙突の輪郭と共に風車が写り込みなんだか嬉し美しい朝の光景。
とそんな余裕も
薄暗い早朝時間まで。。
レンタカーを見てびっくり、バリバリに凍っています。
うっかりガラスに触ると張り付きそうです。
せっせと氷をヘラで取り(ちょっと楽しかったり)
いざ出発です。
気づくと左に寄っちゃうらしいオーナーのドライブは
二日目はちょっと慣れてきました。
地元のアンティークフェアを覗き
新たな街へ。
画家ヨハネス・フェルメールが生まれ育った街、デルフトへとやってきました。
これぞヨーロッパ、と思わせるマルクト広場に。
かつては牢獄として使われていたとは思えない赤枠の窓が印象的な市庁舎に
後ろにそびえ立つのは新教会。
そして旧教会は
デルフト最古の1381年建造の教会なんだそう。。
オランダのピサの斜塔と呼ばれているらしく
傾いているのわかります?
せっかくなんで中へも入ってみました。
イングランドの大聖堂とはまた違った
木造の屋根が歴史を感じさせる素朴な作りでした。
週末もあってマルシェがやっていたりたくさんの人で賑わう中
後ろ髪ひかれながらも
余裕をもって移動、
するも。。。
トラブル発生です。
スキポール空港へ着く直前、
空港に入る入り口を間違えてしまい気づくとハイウェイに。
何が何だかわからないうちに
どんどん遠ざかる空港。。
出口は3キロ先。。
まあ仕方ないよね、とUターンをし向かう空港、
でもまたも辿り着けない!
ピンチです。
迫り来るフライト時間。。
焦りで二人は無言、
心臓バクバクになりながらやっとの思いで着いた空港、猛ダッシュです。
なんとかギリギリゲートに着き自身初となるエアリンガスでのフライト、
無事アイルランドへ。
翌朝、欧州最大の目的とも言える合同展示会へ。
と、その前に朝の腹ごしらえ。
そしていざ会場へ向かいます。
今年もやってきたニットパニック。
あらかじめ想像はしているものの、
小さな大量のサンプルを前に
あれも良いかな、これも良いかなと出来上がりを想像し悩めば悩むほどパニックに陥ります。。
オーダーに費やす時間にも限りがあるので今年もまた翌日まで待ち越し。。
成長してないですね。。
それでも翌日は順調にオーダーを済ませ
新たなブランドもオーダー、
とってもスペシャルなものが届く予定です。
お楽しみに!
そしてスコットランドに移動です。
空港での待ち時間に見つけた CHOPPED というお店。
覗いてみると好きな具材をチョイスして
粉々に ' チョップ ' してくれるお店。
これは野菜不足にはありがたい!と
ケールやセロリ、ナッツやチーズなど
あれこれ選んで作ってもらうことに。
ボールいっぱいのサラダを二人でペロリと平らげ
いざフライトへ。
スコットランド、エジンバラに着いたと感じる
でこぼこの石畳の道に灰色の空、そして煙突や建造物の輪郭。。
魅了してやまないこの土地も二回目の入国です。
翌朝は初めての列車体験、スコットレイルに乗車し
展示会場へ向かいます。
チケットをストックする為のポケットに
にやっとしながら電車にゆられること一時間あまり。
駅から歩いて着いた会場、
さっそくお手洗いに。。
ここで問題です。
皆さん、上と下どちらが女性トイレとお思いですか??
正解はFEMALE。
なんのためらいもなくMALEに入っていった私。
中に男性がいらっしゃって
「SORRY!」が精一杯、慌ててFEMALEへ。
それでも学習能力が無く、この会場の別の男性トイレに入って中にいた方に
「女性はあっちだよ」と
案内までしてもらった始末でした。。
無事にオーダーを済ませ会場を後に
再びエジンバラ、ウェーバリー駅に戻ってきました。
ここの駅の歴史を感じる佇まいに雰囲気、やっぱりかっこいい。
用事を済ませ
去年伺って間違いのない美味しさだったイタリアンで食事、
食後に通りかかったパブを窓から覗き見、
隠し撮りしたら楽しそうというよりは
まるで我が家のようにくつろぐ地元の方の憩いの場のようでした。
この日は早起きしてドイツへ移動日。
なんですが
飛行機が飛ばない。。
整備不良?だったんでしょうか、
後に着いた別のブリティッシュエアラインがまさかの先フライトという事態。。
そして着いたロンドン、ヒースロー空港、
ここでまたも待機。。
あまりに時間があるので空港内散策、
隠し撮りしたオーナー、どこにいるか見つけられますか??
そしてドイツ、ベルリンに着いてホテルにチェックインした頃には
時計は0時を指す頃。。
クタクタに疲れて繰り出すのも億劫、
それでも行きたいbioshop!
ホテルからほど近くにあったビオショップは
本当大きくてなんでも揃ってる見応えばっちりのお店。
何時間でも居れそう。。近所に欲しい。。
チーズにプレッツェル、オリーブや生ハム、
安心安全のご馳走を持ち帰るもゆっくり味わう余裕もなくバタンキュー、
おそらく熱が出たもよう。
普段は飲まない風邪クスリも素直に飲んで即就寝です。
翌日はなんとか持ち直し
さっそくトラムをかししてアンティークのバイイングです。
歩いて歩いて。。
ランチを取る時間も惜しみます。
けれど美味しいコーヒーが飲みたい!
と、寄ってもらったカフェ ENGELBERG。
外観も内装もセンスが良く
広々とした落ち着く空間、そしてなにより珈琲が美味しい。
お次はどこへ。。。
ENGELBERG
Oderberger Str. 21, 10435 Berlin, Deutschland
アンティークショップに
古本や古紙ものを扱うショップなど
次々に見ていきます。
路上で歌の練習をしている子供達にほっこり癒されながら。。
街歩きをしているとたまに小さなマーケットに出くわすことがあります。
これは食べない訳には!と
ランチ替わりにいただいたガレットのようなクレープのようなもの。
これがとっても美味しくて。。
素材や空気、条件が良いんでしょうね、
感動ものでした。
そして地下鉄でも音楽を奏でる人に出会えるのも待ち時間の楽しみのひとつだったりします。
音響効果ばっちりです。
この日の夕飯はフォーを食べに。
今回の旅はアジアンフードにご縁があって
オランダ→チャイナ料理
アイルランド→タイ料理
ベルリン→ベトナム料理
イングランド。。と続きます。
好きな飲食店を探して向う余裕はほとんど無く、
用事ついでの出会いで食が決まります。
移民の多い欧州、本国さながら現地の方が調理するアジア飯は本当、美味しいんです。
続いて向かったパブでの、、トイレ。
これは一目瞭然ですね、ご丁寧に絵が書いてある。
ドイツ圏に行かれる方、絵の無いところもあるので注意が必要です。
(行かれる方はきっと予習されるでしょうけど。。)
ドイツは東部ライプツィヒへの移動日、
このチケットを買うまでにまたもピンチが。
混雑するチケット売り場、
迫り来る発車時間とにらめっこしながら
獲得したのは3分前!!
トランク片手に猛ダッシュ、ギリギリセーフの乗車でした。
無事にライプツィヒに到着、
寒さに驚きながらも
さっそくホテルへ向かいチェックイン。
ここでも出歩く余裕が無く。。
お持ち帰りのアジアンフードをいただき即就寝です。
翌早朝、向かったアンティークマーケットは
ご覧の通り真っ暗空の下。
それでもたくさんの人に驚きながらも
さすがに物が見えないので屋内の会場から見て回ります。
マイナス7度の極寒の中、
つるつるの路面をするりするりと慎重に歩くも
目の前で転倒しかけるオーナー。。
危機一髪、腰をひねりながらも買い付けた商品の入ったバッグは守り抜きました!
無事買い付けを終え、
駅に着くとさっそく商品の梱包、発送準備です。
人の目を気にしている場合では無く
地べたでひとつひとつ梱包していきます。
帰りは行きで覚えた食堂車両を陣取り
お疲れ一杯を同じ行程の仲間、テルスケさんと乾杯!
この車両、誰でも利用することが出来て
注文すれば席の確保も出来るというありがたい車両なんです。
(行きは人でいっぱいで断念)
ベルリンへ戻りテルスケさんとはここでお別れ、
電車が大幅に遅れ、またも冷や汗をかきながらダッシュにダッシュを重ね
ロンドンまでフライトです。
一日をおさらいすると
早朝〜極寒のアンティークフェア
↓
移動(トラムで迷子になる)
↓
駅にて商品梱包
↓
電車移動(到着時間大幅に遅れる)
↓
猛ダッシュ
↓
テーゲル空港までバス移動
↓
猛ダッシュ
↓
フライト(1時間ちょっと)
↓
ヒースロー空港からレンタカーで3時間移動
↓
ホテルチェックイン
文字にするとあっさりしてますが
旅一の山場でした。。
そんなお疲れ極まりない状況でも情報収集に余念のないオーナー、
お先に失礼して。。
おやすみなさい。。。
翌日向かったアンティークフェアの会場は競馬場!
なんでも世界最古の競争が行われている場所なんだとか。。
さっそくジュエリーのバイイングです。
物によってはホールマーク(貴金属の品質の証明である素材や製造年・製造国など
指定の刻印のあるもの)
をルーペを使い見ていきます。
素敵なご縁あってたくさんのアンティークが見つかりました。
そしてリンカーンへ移動、
リンカーンに着たからにはと寄ってもらった大聖堂、
夜は初めてです。
近くへ駐車し、
てくてく歩き 近ずく門を潜り抜けた瞬間の
幻想的で震えるくらいの威厳を感じる様に言葉を失います。
大聖堂へ向う途中見つけたタイ料理屋さんへ。
何品か注文しましたがどれもこれも間違いのない美味しさ、
リンカーンへ行かれる方、おすすめです。
Thailand N°1
Lincoln Restaurant
80-81 Bailgate Lincoln LN1 3AR
NottinghamやMatlockにもあるみたいです。
この日はアンティークフェアに。
今にも雨が落ちてきそうな空の下
急いで外の会場から見て回ります。
二度目のこの地はやっぱり広くて広くて。。
歩いても歩いても先がある広大な敷地です。
何度も足を運んでいるオーナーでさえ知らなかった
ゴルフカートの大きい版のような乗り物、
会場内に用事のある人の足となって運んでくれるサービスがあるなんて!
広さあるゆえの乗り物にさっそく乗車させていただきました。
驚きついでにパシャり、後ろの方も笑っちゃいますよね。
とても親切なドライバー、用事を済ませた後も迎えにも来てくれました。
ありがたい。。
買い付け必須のメモを取る為に手袋装着は困難、
でも手もかじかむほどの寒さ!
なので手袋は片方のみ装着という手段に出ました。
(指なし半分はオーナーのです)
私も似たのを使っていましたがどうやらドイツで置いてきた模様。。
ついでに機内用枕もどこかへ。。
フェアを後に
最終滞在地であるB&Bへ。
ここで4泊お世話になります。
パブ付きとあってフットボール観戦を楽しむ地元の方で賑わってました。
この日は行程が一緒になった
オーナーの師(横浜でお店をされてるオーナーさん)
と師の元スタッフ、テルスケさん
(現在は長野でお店をされてるオーナーさん)とパブへ。
3オーナーが揃い、暖炉を囲って
他では決して聞くことのできない未開拓地の魅力など
尽きることの無い情報交換は明日への糧となるのです。
先輩方々の貴重なお話、勉強になります!
ひたすら行程をこなしてきたので翌朝は少しのんびりデーということでしたが
新たな地を目指しました。
この街にはアンティークショップが多くあちこちにあって
オーナーもご覧の通りご機嫌のステップ。
雨でもへっちゃらです。
移動前に
腹ごしらえに立ち寄ったフィッシュ&チップスのお店。
肝心のフィッシュは内陸とあっていただけないお味、、とはオーナーの一言。。
どんだけかけるの!とばかりにポテトにかけられた液体は
ビネガーだった様子でこちらは意外といける、と思ったものの
パサパサで最後まで食べれず。。
近くの街へも足を伸ばし
あっちか、こっちかと情報を元に探し見つけたお店は15時でクローズ、
着いたのが15時15分とついていなく
そんなこともあるさと
ホテルへ戻りカップラーメンほうばりながら商品梱包です。
ですが。。
最終宿泊日のこの日、
宿主のボッチがスペシャルだと企んだ顔をして出してくれた夕食がまた
は、迫力がありすぎること。。
「enjoy!! 」の言葉に
お、おう。。となりながら限界まで食しました。
ベッドメイクしてくれなくてドライヤーの無い日もあったりしましたが
雨の日はレースクウィーンが指すやつじゃないのってくらいの
大きな傘を貸してくれたり家族のように接してくれた強面のボッチ、
地元の方にも愛される陽気で愛嬌のあるお方でした。
サンキューボッチ!!
旅の最終目的地のフェアに。
ここのショップはフランスからの出店だそうで
お行儀よく並べられたセンスの良いアンティーク雑貨にファニチャー、
くすぐられるラインナップでした。
なかなかマニアックな品揃えのお店からは
歴史感じるスコットランドのファブリックスワッチ(生地サンプル)を発見し、
真剣な眼差しで吟味するオーナー。。
店主に写真を撮らせてとお願いすると
愛嬌たっぷりにポーズをとってくれました。
可愛らしいご夫婦が営むショップではジュエリーを。
気さくで親切なこの地の方々とのいろんな縁を通してお店にやってくる
ものたち、愛着が倍にも増します。
ホテルに戻り地道な作業にはいります。
ひとつずつ開封しリストを作ったり写真に納めたり梱包したり。。
この作業が地味に大変、無事に日本に着いて!と願いながら進めていきます。
ーーー
二回目の欧州旅が完結、
今回こそはと試みた体調管理も虚しく
風邪を患ったり航空性中耳炎になりかけたり。。
無事に帰国することができましたが
生憎、面白ネタにはかける内容だったかもしれませんね。。
一回目の旅を踏まえて
再度訪れて変わらない場所や人に安心を覚えながらも
新たな地で新たな人や物、文化や歴史に出会い学べる旅、
五感をフルで働かせ感じた魅力を
お店を通して皆さんにお伝えできれば良いなと改めて感じたのでした。
kosaka