この度
初めて買い付けに同行させていただくこととなりました。
いつもはオーナー、片山が買い付けに、
私はお店でお留守番。
互いに一人で切り盛りしなきゃいけない状況で大変さが二倍になることはさておき
ご褒美のように旅から戻ったオーナー宅でさっそく商品の梱包を紐解く瞬間の高揚感と言ったらもう
言葉にならない程の楽しさと嬉しさがあります。
現地ではどんな出会いがあるのだろう。。
お土産話やトラブルまでいろんな話を聞くのが楽しみでもありました。
そして今回、同行することとなり
嬉しさと足をひっぱらないか不安との間にいざ出発となったのですが
ご想像通り?
エスカレーター事件にはじまり
※こちらを参照ください
色んなことが起きました。
フランス、ドイツ、アイルランド、スコットランド、イングランドと
5ヶ国にものぼる渡航を経験させてくれたオーナーには
本当に感謝しかありません。
そしてお客様からの出発前のいってらっしゃいと気をつけてね、のお言葉、
おかえりの声に本当に感謝です。
それではさっそく旅の記録
書いてみたいと思います。
はじめての欧州ということで
トランジットを利用して
フランスに半日程滞在させてもらえることに。
朝日に照らせれたエッフェル塔が見たいと
早朝からカフェで待った甲斐あって
ほんの数分間だけの桃色のエッフェル塔をバッチリのアングルから拝むことが出来ました。
凱旋門にルーブル美術館、
セーヌ川にマレ地区界隈と名所を堪能
楽しい時間はあっという間でした。
そしていざドイツに。
着いて心配していたのは荷物。
羽田→シャルルドゴール
シャルルドゴール→テーゲル空港
と荷物を預けたままドイツ入りしたので
トラブル無く荷物が着いているかひやひやしながら待つ時間。
あ!
ありましたありました
ドキドキしましたが無事二つ着いて
ほっ。
空港から市バスで駅に。
地下鉄が可愛い。。
四角い形にくすんだ黄色、
窓ガラスにはブランデンブルグ門!
さっそく乗りこみます。
その矢先、私のリュックに何か違和感、
触られてる気がする。。とリュックを壁面にむかせると
「何も取ってないよ〜」とばかりに笑いながら両手を上げている人。。
後で聞いた話、
片山は別の人にパンツのポケットにダイレクトに手を突っ込まれ財布を盗られそうになっていたと。。
どうも4、5人のグループらしい人たちが最初から私たちに目を付け
私を狙い、気をとられている内に片山を狙ったのではないかとのことでしたが
恐ろしすぎます。。
(画像にも収まってましたね、犯人らしきひとが。)
アレクサンダープラッツのような地下鉄が交わる大きな駅や空港などでも
こういった人たちはやはり居るそうで
注意が必要だということが身にしみて分かりました。。
ホテル近くのBIOショップがあったので
寝泊まりに必要な水や非常食を、、
とついつい長居(大好きなんです、ビオ!)
あれもこれも欲しくなっちゃいます。
翌朝からさっそくお仕事です。
身も縮こまるマイナス6.7,,,10℃の寒空の下
初ののみの市に。
目を皿にして良きものを限られた時間内に逃さないよう探していきます。
次へ次へと電車を乗り継ぎ目的地に向かいます。
移動に欠かせない地下鉄の駅は
どの駅も日本には無い独特な色をしたタイル張りがとても素敵なんです。
曖昧なカラーに配色がとても好み。。
設置してあるベンチさえ素敵。
持って帰りたい(笑)
腹が減っては戦は出来ぬと
空いた時間や一日の終わりに食べた食事は
何を食べてもはずれなく美味しいものばかり。。
絶対に食べたかったシュニッツェルにカリーブルストもいただきました。
途中 休養も必要と目の保養も兼ねて色々と連れていってもらいました。
はじめてのベルリン大聖堂。。
外観から圧倒されます。
壮大なドームに吸い込まれそうな...
言葉にならない感動に鳥肌が立ちっぱなしでした。
ミッテ地区で人気のスポットにもなっているハッケシャーホーフにも。
中庭を意味するこの地はセレクトショップが奥に奥にと並んだ複合施設で
オーナーがベルカルテのオープン前にここを訪れて感銘を受けて
ベルカルテを中庭にあるようなお店にしたいと願った場所だと聞いて納得の
' 次は何があるんだろう ' とわくわくするような素敵な場所でした。
この日は年に二度ほど開催されているアンティークのディーラーが集まったフェアに。
素敵な出会いがあって
お店に連れて帰ってきた古いドイツの駅構内に使われていた時計。
そう、爆弾かと思われた,,,あれです。
いくつもののみの市やショップ、フェアに繰り出し訪ね歩いたドイツを後にし
アイルランドに向かいます。
無事にアイルランドに。
恐ていたライアンエアーは思いの外安定したフライトでほっとしました。。
アイルランドの最大の目的である合同展示会に。
大量にあるサンプルの中から
色、柄、素材、サイズなど選んで
贈り物にはこれかな、
これはあの人に似合いそう...と
頭をフル回転しますがあまりの量にテンパります。
完全にパニックです。
小さなサンプルカラーから仕上がりを想像しなくてはならないので
これが本当に大変。
毎回オーナーはこんな大変な作業をたった一人でこなしてきたのか...と頭が上がりません。
二日間のみの会期中にオーダーをしなくては、と焦ると尚更こんがらがります。
宿題にして翌日に再オーダーももくろみます。
はじめてのアイリッシュブレークファースト。
朝からかなりハードな量をしっかりいただいて
フライトぎりぎりの時間までしっかりオーダーしてきました。
今年の秋冬もてんこもりに良いものが届く予定です。
新たなブランドも!!
今から楽しみ。。。
アイルランドからスコットランドに。
私の謎の腹痛を気遣ってグラスゴーでの展示会をあきらめ
秋冬のハンティングを兼ね観光を。
エジンバラ城にセントギルズ大聖堂へも足を運びました。
ベルリンともまた違った建造物、時間を忘れる空間。。
陽の指すステンドガラスにうっとりしながらただただ酔いしれます。
あいにくの天気、強風と雨風の中、何十軒もお店を訪ねてくたくたになったところで
スコットランド伝統料理である ※ハギスをいただきに。
※羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でたもの
↑がマッシュポテトのようなものにのってやってきました。
想像を覆す大きさに驚きながら食したお味は美味しいけれど。。
んー、たくさんは食べれなそう。
大賑わいのMUSEL INにも。
ムール貝を味わうならここ!の名店には絶対に行きたかったのですが
あいにく私は甲殻アレルギー。。
出国前からおあずけを宣言されていたのもかかわらず
我慢しきれずいただいちゃいました。
ん〜
書いているそばからまた食べたい。。
これはもう天下一品、
蒸したムールにレモンオンリー、シンプルイズベスト。
これが本当に美味しかった。。
オーナーの師しょうにあたる方に招かれてイタリアンに。
可愛いタクシーをつかまえて出迎えてくれたロンドン?ボーイは
まるでビートルズ?
良い顔してますお二人とも。。
スコットランドの仕事を終え
次に目指すのは旅の最終地イングランド。
ブリティッシュエアーについてく車両がかわいくてパチリ。
と、そんな余裕もここまで。。
この飛行機がとんでもなく大揺れでして。。
泣きそうなくらい怖い思いをしました、はい。
イングランドでの移動は全てこのレンタカーで。
今回はフォード。
もちろん私は運転できません。
乗り込んで早々 ※ラウンドアバウト
※3本以上の道路を円形のスペースを介して接続したもので、この円形のスペースの真ん中には中央島と呼ばれる、
円形の通行できない区域がある。
車両はこの中央島の周りの環状の道路(環道)を一方向に(右側通行なら反時計回り、左側通行なら時計回り)通行する。
と呼ばれる信号の無い交差点を通過するのですが
ぶつかりそうで怖くて見てられません。
(滞在中何度もあるので後半は少し慣れましたが,,,)
ロンドンに来たからにはと寄ってもらいましたビックベン!
目の前で拝める日が来るとは思ってもみませんでした。。
宿泊した ※B&Bは
※ベッド&ブレークファーストの略
まるでおとぎ話に出てきそうなメルヘンな世界。。
創業うん百年というからさらに驚きです。
さっそくお仕事、
車での移動時間が多いこの地は限られた時間をフルで使いたいので
食料は全てマーケットで調達したパンや果物にお菓子、フルーツジュースで賄います。
目的地から目的地まで限りない田舎道をひたすら移動
衝撃だったのは放し飼いの動物達。
皆のびのびとしていて癒されます。
年間を通してスケジュールの決まっている屋内、屋外のフェアや
現地で探しあてたショップにイベントなど
ありとあらゆるところにアンティークハンティングです。
何時間もかけてついたのに
お休みだったり無くなっていたり
あてしてむかったのに収穫の無い残念さ、(時間もロス)
けれど、期待せずしていった地で期待以上の出会いがあった時の嬉しさと言ったら。。
努力も報われます。
イングランドに入って数日、
とうとう体の調子が悪くなり何に当たったのか
上から下からそれはその。。
出ちゃった訳です。
それで。。
果物生活はじめました。
不調→気分が悪い→さくさく歩けない→足手まとい→落ち込む→でもこなさなくては...
の繰り返しでした。
数ある中でもここのディーラーさんのセレクトは魅力的なものばかり。。
中でもこのパールのピアス、
ビクトリン時代のものでエッジの効いたゴールドパーツにダイアモンド、
いびつなパールがが施されていてとっても素敵。
なんですが
高くてとても買えない。。。
こんな事が道中何度も何度も訪れて悔しい思いをずいぶんとしました。
アンティーク。
決して数あるものでは無く
出回りがない限り人の目に触れる事も無く
出逢いは運とタイミングなんだな。。と
改めて感じました。
そして
国が認めるアンティーク商は物を大事にするだけでなく
古く価値のあるものとの生活が根付いた文化があるからこそ成り立つんだな。。と
そんな土地がうらやましくもなりました。
時間を割いてもらってチェスター大聖堂に
オーナーもはじめてとなるリンカーン大聖堂にも足を運びました。
各々に雰囲気が異なり
人の手によって造られたとは想像も出来ない壮大な建造物を眺めて
ただただ息を飲むばかり。。
そしてハリーポッターの世界みたい。。
改めてエドワード王の銅像を前に
berkarteにやってくるアンティークの中にもこの方が即位された時代のジュエリーや
遡ることビクトリア 女王即位時代のものがあったり
教会や大聖堂の細やかな手仕事がジュエリー作りにも反映されていること、
そしてその貴重が故に年々数が減りつつある品をお店でご提案できることを誇りに思いました。
約三週間という長期にわたり
現地で自分のフィルターを通して出会った品は愛着と変わり
言葉にならない感動やその土地土地の文化に触れることが出来てとても大きな財産となりました。
長くなりましたが
この経験を踏まえこれからも良き品を提案し続けるberkarteの一員として
前進していきたいと思います。
kosaka