買付け旅。
アンティーク雑貨を求めて北へ南へ移動すると、街ごとにかならずと言っていいほど「本屋」がある。
本屋以外のだいたいの店が17時前になるとその日の営業を終えて閉店作業をしている。(夕飯の準備か、呑みに行くのか、、)
10分前でもなれば、店スタッフが口で伝えてくる。(ホタルノヒカリ的)
「5 minutes !」
しかし本屋はそれ以上の時間も営業している場合がある。
だから17時までで強制終了させられる仕事の日でも楽しみのひとつになる。
この日はケントでの仕事を終えて、宿泊先のあるロチェスターの本屋へ。
裏通りの小道沿いにある「CITY BOOKS」
本と瓶を扱うお店。
ここには男か女か分からない容姿の店主がいる。
”ムスッ”とした感じでカウンターの中で本を読んでいるが、
「これいくら?」と声を掛けると笑顔になって ” とても低い声 ” で値段と内容を教えてくれる。
声は男性だが、スカートをはいている。
地下へ降りると少しカビ臭い空気が漂う。
がしかし、階段脇のスペースの奥に古いペーパーの山があった。
ここでの戦利品は フランクパターソンの絵 。
ここは地下を掘るといいものに出会えるお店。
北へ140マイル。ノーフォークの目的地へ向かう途中、本屋を見つけたので寄ってみる。
「Old Station Pottery & Bookshop」
ここは本と陶器のお店。奥に焼き場があってどうも此所で作っているらしい。
ただ奥へ進めど、しばらく本を漁ろうが、そういえば人が居ない。。
さらに進むと庭らしき場所がある。
そこで夫婦仲良く読書をしているのが店主。
「やあ」
その一言だけ言われて、また読書をはじめている。
ここは自由放漫な店。
「Cheshire Book Centre」
チェシャーにある膨大な量を持つ本屋。
隣にキャンプ場があって自然に囲まれた中にある。
ジャンルが豊富だから' 楽 ' な店なのかもしれない。
個人的にはここの本はあんまり' 響かない ' 。
だけどここにあるポストカードが欲しくて、ついリピートしてしまう。
数十マイルも走り、1ポンドのカードのために来る。
グロスターからの帰り道。
トゥックスベリーの街で見つけた店。
「Cornel Books」
古い地図が沢山おいてある。
ここは細い通りに本がぎっしり。
なので立ち読みしてるとすれ違う度に
「すいません」
と言葉を交わす。
人情味のある本屋。
どこの店も表情がちがう。
ただいずれも、とても楽しい。
katayama