自由服、ミリタリー
2026.04.17Wear

ゴールデンウィーク目前。
日時の進み方の早さに、あらためてびっくりします。
時間が足りないなあと、つい口に出てしまうこの頃。
多々やりたいことがある、ということでもあるのですが、
ひとつひとつは、できるだけ丁寧に向き合いたいものです。
目の前のことに手を動かしていると、ふとした瞬間に、少しだけ気持ちが整うことがあります。
急がなくてもいいんだと、思い出すような時間。
服もまた、そんな役割を持っている気がします。
急がずに選び、袖を通して、少しだけ気分を整えるように。
今日は、ミリタリーのアイテムを。
少し無骨で、それでいてどこか力の抜けた服たちを、
日常の中でどう楽しむか、あらためて手に取ります。


French Army Overall
1960's France
¥14,080 (12,800)
1960年代頃、フランス軍で採用されていた、コットンツイルのオーバーオール。
ハリのある生地は、ワークミリタリーならではのタフな質感。
ここから着用の度に経年変化を繰り返し、”その後” の味わいも楽しみなところ。

昔は、アメリカ製のオーバーオールをよく着ていました。
デニムやツイル生地、青や白、キャメルといろんな形に足を通したものです。
全体的に太めが多かったので、全体的に崩したスタイルがとても適した時代だったと思います。
今回の一着はフランス製。
欧州のモデルは全体的にスタイリッシュですよね。
コンパクトにまとまっていて、それなりのシャツやジャケットでも重ねやすい形が多いと思います。




今回はハバーサックのリネンカバーオールを。


ワーク、オーバーオールという少し泥臭くなりがちなアイテムは、
欧州メイドを手に取ると割とコンパクト。
重ね着で見える範囲が調整できると、個性とまとまりが伴って、大人な雰囲気を楽しめると思います。

Hungarian military Mountain Smock Parker
1980's Hungary
¥14,080 (12,800)
1980年代頃、ハンガリー軍は山岳部隊で採用されていた、生地の薄いスモック。
緑なくなる季節のハンガリー山脈、ブタペストから眺める北の山々の色にきっとカモフラージュしていたのであろう、
なんとも綺麗なブルーグレーのカラー。
広めの前立て、裾、それからウエスト周りも調整可能。
とても凝った作りで、素敵なアレンジを生み出す一着です。






この日はファクトリーの、軽くて涼しいシアサッカー生地パンツと、セサのパンプスで女性感プラス。
パンツはもちろん、スカートにも相性が良くて、
どこのコードをどのテンション作るかで、いろんな場面のお出かけに使えそう。
こういう服は、いかにも“それっぽく”着ようとすると、少し構えてしまうのですが、
実際に袖を通してみると、思いのほか軽くて、拍子抜けするくらい。
裾をきゅっと絞ったり、少し緩めてみたり。
その日の気分で形を変えられるのも、なんだか楽しいところ。
山で使われていたはずの服なのに、
こうして街で着ていると、どこか日常に馴染んでしまうのが不思議です。


French Army Shirts
1940-50's France
¥15,400 (14,000)
フランス軍のものと思われる、古い白シャツ。
年代は1940〜50年頃の作り。
コットンとリネンが混ざった、少し乾いた質感で、肌に触れるとすっと馴染むのが良い。
ハリ感があることがとても大事で、洗いを繰り返してクタクタになるまで着ていきたい一枚です。


こういうシャツは、きれいに着ようとするよりも、少しラフなくらいがちょうどいい。
ボタンをきちんと留めてもいいし、ひとつ外しても、それだけで雰囲気が変わる。


和紙のような質感の、ゆとりあるハバーサックのタックパンツを。
白シャツをきちんと着ると、どうしても整いすぎてしまうのですが、
このくらいゆとりのあるパンツを合わせると、少しだけ力が抜けて、ちょうどいいバランスに。
たっぷりとしたシルエットが動きをつくって、
白の静けさに、やわらかな揺らぎが加わるような感覚です。
きちんとしたい気持ちと、楽でいたい気持ち。
その間をうまく取り持ってくれる組み合わせです。
特別なことをしなくても、ただ着るだけで成立してしまうのが、この手の服の不思議なところですね。


German Army Hospital Pants
Germany
¥6,380 (5,800)
ドイツ軍のホスピタルパンツ。
この鮮やかなグリーンが、どこか新鮮で。
無骨さとは少し違う、軽やかに楽しむための一本。
ホスピタル、というだけあって、軽いラフさが伴うスタイル。
ウエスト周りは左サイドのコードで調整して、ギャザー具合を楽しみます。



「差し色」
これが全てなひとつ。
無骨なタフな素材が、独特なスタイリング材になるアイテムがあるのに対して、
この一本は、形と色を楽しむ、遊びアイテムと言ったところ。
カットソーやジャケットでシンプルに合わせるのもひとつ。
足元次第でも、いろんな楽しみ方ができると思います。

いくつか着てみて思うのは、やっぱりミリタリーの服は、思っているよりも自由だということ。
決まりごとがあるようでいて、実際はその人なりの着方に委ねられています。
整えることも、崩すことも、どちらも許してくれる。
そんな余白が、日常の中でちょうどよく思います。
katayama

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